皆さんこんにちは。
大阪府摂津市を拠点に、近畿全域で飲食店や病院、ホテル、工場などのダクト工事やダクト製作を手掛けています有限会社伸晃興業です。
ダクト工事の「ハゼって何だろう?」「なぜ、あんな複雑な加工をするんだろう?」
そう思ったことはありませんか? ダクトが長持ちする強度や気密性を保てる秘密は、このハゼという構造に隠されています。専門家でなければ理解しにくいこの技術も、種類や役割を知ればその重要性が明確になります。
そこで今回は、ダクトの製作に不可欠な「ハゼ」の構造、なぜそれが必要なのか、そして代表的な種類と工法について徹底解説します。ダクト工事の発注を検討されている方、建設業界でスキルアップを目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。
■ダクトの「ハゼ」とは?

空気や排煙を運ぶダクトは、建物の「血管」とも呼ばれる重要な構造物です。そのダクトを形作るために、鉄板同士を接合する方法として欠かせないのが「ハゼ」です。ハゼとは、主に亜鉛メッキ鋼板などの薄い金属板(材質)に特殊な加工を施し、折り曲げて噛み合わせる技術を指します。この技術によって、現場で運搬されてきた平らな鉄板が、初めて管としての強度と気密性を獲得するのです。この基本を理解することが、ダクトの製作や工事の品質を見極めるポイントになります。
・なぜハゼが必要なのか?
ダクトを安全かつ効率的に機能させるために、ハゼは二つの大きなメリットを提供します。一つは気密性の確保です。ダクト内を通る空気や排煙が漏れ出さないように、ハゼ部分がしっかりとした接続と密閉性を生み出します。二つ目は、ダクト全体の強度を高めることです。ハゼ加工によって鉄板の端が何重にも折り込まれ、成形されることで、薄い鋼板でも十分な強度を持つ管になります。この技術がなければ、ダクトは振動や圧力変化に耐えることができません。
・ハゼの役割
ハゼの最も重要な役割は、金属板を溶接することなく、高い強度と気密性を保ちながら永続的に接続することです。その構造は、一方の鉄板の端にフック状や溝状の加工を施し、もう一方の鉄板の端をそれに挿入し、叩き締める(折り曲げる)ことで成り立っています。この工法によって、ダクトは長尺化が可能になり、工場での製作から現場での組み立てまで、効率的に工事を進めることができます。ハゼは、目立たない部分でありながら、空調や排煙といったダクトの用途を支える根幹の技術なのです。
■ダクト「ハゼ」の種類と特徴

一口に「ハゼ」といっても、接続する部分や必要な強度、工法によって複数の種類が存在します。ダクト製作において、「ハゼ」は単一の技術ではありません。求める強度や気密性、またダクトの用途や材質(亜鉛、ステンレスなど)によって、最適なハゼ構造が選ばれます。
特に、角型ダクトの長手部分に使われるハゼと、短手部分に使われる接続ハゼとでは、技術的な方法が異なります。この知識は、高品質な空調・排煙工事を行う上で非常に重要になります。ここでは、日本の工場や現場で特に多用される主要なハゼの種類をご紹介します。
・ピッツバーグハゼとは?
ピッツバーグハゼは、主に角形ダクトの長手方向(長い辺)の接続に用いられる、非常に一般的な工法です。その構造は、薄い鉄板を特殊な加工機で複雑に成形し、しっかりと噛み合わせる方法が特徴です。高い強度と気密性を確保できるメリットがあり、特に大型のダクトや、高い内圧がかかる排煙・空調工事で多用されます。このハゼは、機械による効率的な製作が可能であり、現代の日本のダクト工事には欠かせない技術となっています。
・ボタンパンチスナップハゼとは?
ボタンパンチスナップハゼは、角形ダクトの短手方向(短い辺)の接続や、角フランジの組み立てに使われる種類です。この工法は、文字通り「パンチ」によって板に穴を開け、「ボタン」のような突起と受け部を成形し、カチッと「スナップ」させて接続する方法です。溶接を使わずに素早く組み立てられるため、主に工場で製作されたダクトを現場で迅速に設置する際に用いられます。高い気密性を保ちつつ、作業効率を向上させるメリットがあり、特に空調工事のスピードアップに貢献しています。
・その他のハゼの種類
上記以外にも、用途や時代の変化に伴い、様々なハゼの種類が存在します。例えば、「本ハゼ(ほんはぜ)」は、かつて手加工で製作されていた時代の伝統的な工法で、主に円形ダクトの縦方向の接続などに用いられていました。現在は機械による成形が主流ですが、手折りによる技術も残っています。また、丸型ダクトの接続には、板の端を波状に折り曲げて接続する「かまちはぜ」など、ダクトの用途や強度、現場の状況に応じて使い分けられる多様な技術があることを知っておくことが大切です。
■スパイラルダクトのハゼ構造

丸形ダクトの代表格であるスパイラルダクトでは、円筒を製作するために独特のハゼ構造が採用されています。スパイラルダクトは、細長い亜鉛メッキ鋼板(ストリップ鋼板)を螺旋状(スパイラル)に巻き込みながら、板の縁を連続的に接続して円形の管を形成する方法で製作されます。
この円形ダクトは、他の角形ダクトよりも空気抵抗が少なく、高い強度を誇るため、特に空調や換気の用途で広く採用されています。この構造を可能にしているのが、特有のハゼ加工技術です。ここでは、スパイラルダクトの構造と、その製作におけるハゼの役割を解説します。
・スパイラルダクトの独自の接合
スパイラルダクトの構造の鍵となるのは、側面の接続にあります。帯状の鉄板を機械で巻き込む際、その両端に特殊な折り目(ハゼ)を成形し、それを螺旋状に強力に噛み合わせながら管を形成していきます。この技術により、現場での溶接やフランジといった継手を多用することなく、長尺で均一な強度を持つダクトを連続的に製作できるメリットがあります。この独自の工法により、高い気密性を保ちながら、軽量で丈夫なダクトを提供することが可能になっています。
・ハゼ折り加工の具体的な方法
スパイラルダクトの製作におけるハゼ加工は、「スパイラルマシン」と呼ばれる専用の機械によって行われます。この機械の中で、材質に応じた鋼板の縁が連続的に「折り」曲げられ、複雑な形状のハゼが成形されます。そして、このハゼ同士が機械的に深く接合されることで、ダクトの強度を決定づける部分となります。この方法は、板の強度を最大限に引き出し、かつ製造速度も速いため、大量生産が可能です。最終的に、製作されたダクトは必要な長さ(mm単位)に切断され、現場へと運ばれて、空気を運ぶ役割を果たすのです。
■まとめ

本記事では、「ダクト ハゼとは」というテーマに対し、その基本的な構造から種類、そして技術的な進化の歴史までを解説しました。「ハゼ」とは、ダクトを製作する上で、鉄板を溶接せずに高い気密性と強度を確保するための重要な接続技術です。
ピッツバーグハゼやボタンパンチスナップハゼといった種類を、空調や排煙といった用途に応じて使い分けることで、ダクト工事の品質が保たれています。特にスパイラルダクトの製作におけるハゼ折り加工は、効率的な構造を形成するプロの技術の結晶です。
私たちダクト工事を専門とする企業は、このハゼ技術を熟知し、適切な工法と高品質な加工を組み合わせることで、お客様に安全で確実な空気環境を提供しています。ダクトの製作や工事に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
■伸晃興業では新しい仲間を募集しています!

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